用途地域ってなに?
こんにちは🌻
前回は、『都市計画区域』について投稿しました。
今回は、『用途地域』 について学んでいこうと思います✍

🏗 「用途地域」とは?
用途地域とは、
都市計画法に基づいて、建てられる建物の種類を制限するルールのことです。
例えば、
・住宅街に工場が建たないようにする
・商業地に戸建ばかりが並ばないようにする
・街の環境や安全を守る目的
つまり、
土地を買う前に絶対チェックすべき “街の性格”です。
🗾 都市計画区域と用途地域の関係
少し復習になりますが、
『都市計画区域』は前回学んだまちの“これからの姿”を考えて、建物の建て方や土地利用をルールで定めているエリアでしたね。
『市街化区域』『市街化調整区域』『非線引き区域』の3種類に分かれています。
★ 市街化区域のポイント
- 今後もまちを発展させていく区域
- 必ず 用途地域 が指定され、建築物の用途が制限される
★ 市街化調整区域のポイント
- 原則として新しい建物を建てない区域
- 用途地域は設定されず、開発には厳しい許可が必要
つまり、
『用途地域』が指定されるのは市街化区域で、
市街化調整区域には設定されないのが一般的です。
🏠 用途地域の種類
大きく分けると3グループに分かれています。
■ 住宅系(8種類)住宅向けのエリア
- 第一種低層住居専用地域
- 第二種低層住居専用地域
- 第一種中高層住居専用地域
- 第二種中高層住居専用地域
- 第一種住居地域
- 第二種住居地域
- 準住居地域
- 田園住居地域
■ 商業系(2種類)商業施設向けのエリア
- 近隣商業地域
- 商業地域
■ 工業系(3種類)工場や事業所向けのエリア
- 準工業地域
- 工業地域
- 工業専用地域
国土交通省HPに載っている用途地域イメージ図も参考にしてください001373094.pdf
📍 用途地域の特徴
注文住宅を建てる方は『住居系用途地域』に注目です🔍
| 用途地域 | 特徴 |
|---|---|
| 第一種低層住居 専用地域 | 戸建てがメイン、閑静な住宅街 静かに暮らしたい方向け |
| 第二種低層住居 専用地域 | 戸建てがメイン 静かさと便利さどちらも欲しい方向け |
| 第一種中高層住居 専用地域 | マンションや戸建てなどが混在するエリア 活気のある地域に住みたい方向け |
| 第二種中高層住居 専用地域 | 大型店舗も建つ住宅エリア 買い物に行きやすいエリアに住みたい方向け |
| 第一種住居地域 | 多くの店舗があり、便利で賑やかなエリア 利便性を重視する方向け |
| 第二種住居地域 | かなり賑やか、便利なだけでなく近所に遊べる所も欲しい方向け |
| 準住居地域 | 国道、幹線道路沿いのエリア 車移動がメインの方向け |
| 田園住居地域 | 閑静な住宅街のなかに農地家があるエリア 農業に挑戦したい方向け |
| 近隣商業地域 | 利便性が高い 多少賑やかでも便利な環境で暮らしたい方向け |
| 商業地域 | 都会的で利便性が最も高い 日中は自宅にいることが少ない方向け |
| 準工業地域 | 工場、住居、各種施設が混在するエリア 工場勤務などで通勤を楽にしたい方向け |
| 工業地域 | 大型の工場がメイン タワーマンションに暮らしたい方向け |
| 工業専用地域 | 工場専用 ※住むことはできない |
💰用途地域と資産価値
用途地域は実は資産価値にも影響があります。
たとえば、用途地域によって土地に対する建物の大きさのルールも変わってきます。
低層専用=静かで人気 → 資産価値が安定
商業地域=駅近で価値が高い
工業地域=住環境は△だが事業用に強い
“住環境の質”と“建築できる規模”が資産価値を左右する のがポイントです👀
📌まとめ
用途地域は「家が建てられるか」だけでなく、
土地の価値・生活環境・未来の街づくりまで左右する重要なルール。
土地を調べるとき、不動産検索サイト(アプリ)を使う方も多いと思います。
- 都市計画区域
- 用途地域
- 建ぺい率・容積率
- 接道状況
などに注目してみてください🔍
浜松市用途地域確認方法:
「浜松市 都市計画情報マップ」から、住所を入力すれば区域が分かります。
➡ 浜松市地図情報サイト | トップ
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